21 Lessons for 21st Century

⭐⭐⭐⭐

Sapiensの著者、Yuval Noah Harari氏の2作目です。Sapiensを読んですごく良かったので、次の本も読んでみることにしました。この本は最初から順番に読まなくても、章のタイトルを見て、気になったものから読むこともできます。

自動化でどうなるか

自動化が進む中、これからの仕事はどうなるのか?将来、仕事がなくなるかもしれないと懸念している人もいます。どんな職業でも、能力がある、仕事ができる!という人は直感が優れているというよりも、パターンの認識ができている。という著者の考え方に深くうなずきました。

仕事に限らず、直感が優れている人は、その分野について経験が多かったり、感じたり分析したりを多くすることで、積み重なったデータがあるから、直感が働くのかもしれません。

コンピュータや機械などは更新するのが簡単ですが、全ての人間を同じようにアップデートするのは難しいです。機械がつながったり、更新できたりすることができる利点はとても大きいので、たくさんの仕事で人間が必要とされなくなることは避けられないと言っています。

だからと言って、AIや自動化が進み、仕事がなくなるかもしれないと心配をしていても仕方がありません。一人の人として自分には何ができるのか、機械に負けない強みを持つ必要があります。

日本でまだまだよくあるような、年功序列だとか、この会社に何年勤務しているとか、そんなことは全く関係なくなるでしょう。医者の仕事でさえ、簡単な診断なら、人間がやらなくても機械ができます。

その分、研究や新たな発見をするために人間が必要とされるでしょう。毎年多くの人が亡くなっている交通事故は、車の自動化が進めば減るかもしれません。自動化やこれからの仕事について、深く考えさせられるます。


平等とは何か

The richest 1 percent owns half the world’s wealth. 

裕福な1%が世界の富の半分を所有している。

これまで平等を目指して、男女の差や貧富の差など、様々な差が埋められようとされてきました。完全な平等を成し遂げられないまま、これからはもっと差が広がっていくことが予想されます。

昔、今、そして将来で、最も価値があるとされているものは変わっています。大昔は、土地。現代は機械や工場。そして21世紀はデータが最も価値があるものだとされています。。

昔、土地が最も価値があるものとされていた頃、人々は土地管理の経験を積んでいきました。例えばフェンスをする、土地のメンテナンスをするなどのように。

これからはデータを同じように管理していく必要があります。今はまだその経験値が少ないと言えます。例えば、無料のものやサービスをもらうために、個人情報を簡単に渡してしまうなどがあります。もっとデータや情報の価値を見直すべきです。

データを多く所有しているGoogleやFacebookなどは、私たちのデータをたくさん所有しています。個人の興味や好みを、本人以上に把握していることもあり得ます。私たちの注意を引き、物を売ることが容易にできます。


Ignorance 無知

You know less than you think

あなたは思っているほどあまり知らない

自分はたくさんのことを知っていると思っていても、実はまだまだ知らないことが多いものです。いつも学ぶ姿勢を持ち、いろんな人から学ぶことは大切です。

狩猟採取時代には、一人ひとりが火のおこしかたや、獲物の取り方、家の建て方などいろんな知識を持っていました。現在では、一人ひとりのできる範囲が限られていて、専門家にそれぞれのことをまかせることが多いと言っています。

私も賛成する部分があって、スマホやパソコンでいつでもどこでも調べることができるぶん、知識として個人が持っているものは少ないのではないかと思います。


食べ物はどこから?

A primeval hunter-gatherer knew very well where her lunch came from.
(she gathered it herself). 

原始時代の狩猟採取者は、自分の昼食がどこから来たのか、よく知っていた。
(自分で集めた)

現在のように、誰がどこで、どんなふうに作ったのか分からないものを食べるのではなく、材料を自分で集め、自分で作ったものを食べていた時代がありました。大昔と全く同じにはできないにしても、私はこんなことを心がけています。

・野菜は、なるべく家の畑で自分たちで作る
・お店で売られているものを買うときは原材料のリストを見る
(おばあちゃんが見て分からないようなカタカナの言葉の原材料は要注意!)
・外食は回数を少なく、家で料理したものを食べる

食に限らず、様々な面で真実を知りたいと思っても、そこにたどり着くのが難しいシステムになっています。でも、無知や無関心になってはいけません。難しくてもそこにたどり着こうとすること。それが大事だと思います。


イギリスの流行語大賞 
Post-truth (ポスト真実)

オックスフォード辞典によると、

客観的事実より、感情的な訴えかけの方が、世論形成に大きく影響する状況のこと。

We are the only mammals that can cooperate with numerous strangers because only we can invent fictional stories, spread them around, and convince millions of others to believe in them. 

私たちは、数々の見知らぬ人と協力できる唯一の哺乳類である。
なぜなら、唯一私たちだけが空想の話を作り、それを広め、
何百人もの人々にそれを信じ込ませることができるから。

スターリンを良い父親像として国民に見せるために、少女との写真を広めたり。ブランドが広告で何度も同じメッセージを人々に見せることで、信じ込ませたり。

聞いたことや情報を鵜呑みにしてはいけません。情報源は信頼できるか、洗脳的ではないかなど考える必要があります。著者は、洗脳を避けるためには以下の2つが大事だと言っています。

・信頼できる情報を得たいなら、それなりにお金を払って得ること
・自分にとって重要なことなら、それに関する科学的文献を読むこと


物事の捉え方

Everything you will ever experience in life is
within your own body and your own mind. 

人生で経験することは全て、自分の体や心の中にあるもの。

同じ経験をしても、人によって感じ方や捉え方は違います。視野がせまかったり、マイナス思考だと、どんな経験をしても成長できないでしょう。反対に、様々な視点で物事を見ることができて、プラス思考であれば、どんな経験もプラスに変えて、成長していくことができると思います。


教育

The last thing a teacher needs to give her pupils is more information. 
教師が子供に最も与えるべきでないのは、より多くの情報である。

先生が話すのを、生徒はほとんど座って聞いているだけという昔のスタイルから日本の学校もだいぶ変わってきました。それが行き過ぎたのか、詰め込み式にしないようにとの考えから、教える速度があまりにゆっくりすぎる場合もあるように思えます。

著者が言うように、大切なのは教師が生徒に情報を与えたり、大人が子供に情報を与えたりするだけでなく、情報をどうやって活用するのかを教えてあげることだと思います。

Most important of all will be the ability to deal with change,
to learn new things, and to preserve your mental balance in unfamiliar situations. 

最も大切なことは、変化に対処する力、新しいことを学ぶ力、
そして不慣れな状況で精神的なバランスを保つことである。

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