自分の人生が人に決められてしまう世界を描く洋書:The Giver
洋書初心者向け(アメリカでは児童書)
自分の人生から選択肢がなくなったら、どうしますか?
最近読んだこの洋書、Giverはそんなことを考えさせられるような本でした。実はこの洋書、大学時代にアメリカ人教授の授業で読んだことがあります。10年以上たった今、もう一度読んでみたので、あらすじと感想をご紹介します。
あらすじ
配偶者も子供も、職業も、人生のあらゆる選択が人によって決められる世界
子供は12歳になると、適正にあった職業が割り振られ、訓練を始める。
ある少年、Jonasが与えられたのは Receiver of Memory (記憶を受け継ぐ者)という名誉のある仕事。彼は Giver(与える者)が持っている過去の記憶を受け継ぐのが役目だ。
過去の記憶は楽しいものから、戦争のような辛い記憶まで様々だ。記憶を受け継ぐうちに、Jonasは自分の仕事やこの世界に対して疑問を抱くようになる。
みんなが「同じ」で安全に平和に暮らす世界
Jonasの役目は何なのか、この不思議な世界がどうやってできたのか
Jonasはこれからどうするのか
この洋書が原作の映画
感想
一度読んだはずなのに、この本を読みながらこの世界に没頭していた。
私だったらこの物語にあった世界に住みたいと思うか?
私がJonasの役割を与えられたとしたら、どうするか?
そんなことを考えながら読み進めた。
印象に残った文章は
Life here is so orderly, so predictable ー so painless.
It’s what they’re chosen.
ここでの暮らしは秩序があって、予測可能だ。
痛みもない。
それを彼らは選んだんだ。
私なら、きっとこの物語の世界では生きたくない。
痛みがあっても苦しいことがあっても自分の人生の選択は自分でしたいから。
みなさんならどうしますか?