HSPについて「敏感すぎる自分を好きになれる本」

私自身、最近になって自分がHSPであることを知りました。それまで感じていた生きづらさは、これだったのか、と納得でき、気持ちが晴れやかになったことを覚えています。

もっと詳しくHSPについて知りたいと思い、手に取ったのがこの本でした。

生きづらさを感じている人がこの記事や本を読んで、心が少しでもパッと明るくなれば幸いです。


HSPとは

とても敏感な人、HSP(Highly Sensitive Person)という言葉は、日本でもだいぶ知られるようになってきました。

HSPとは、1996年アメリカのアーロン博士が提唱した概念で、様々なことに敏感である気質を持つ人を指します。

どの社会でも、15~20%の割合でHSPがいるのだそうです。つまり5人に1人はHSP。これは人間に限らす、他の動物においても言えます。


HSPの特徴

刺激に敏感に反応する

五感や第六感が敏感なため、普通に生活していても、たくさんの刺激を感じます。ストレス反応も大きくなることから、人より疲れやすいと誰かから言われたり、自分で感じたりすることが多いでしょう。

特定の食品や化学物質、音や臭いなど、敏感な対象は人によって異なります。


人の影響を受けやすい

人と自分との間にあるべき境界線がなかったり、薄かったりします。そのため、人の機嫌や、まわりの雰囲気に影響されやすくなります。

もともとの気質や、自己主張できない環境で育つと境界線が薄くなると言われています。


生きづらさを解消するには

自分を知る

このような特徴から、HSPの人は生きづらいと感じることが多いようです。生きづらさを解消するには、まず自分を知ること。自分がHSPだと自覚することです。

HSPといっても、敏感なものや反応の度合いは人それぞれ異なります。自分は何に敏感なのかを知ることからはじめます。


どうしたら暮らしやすくなるか

自分を知って、何に敏感なのか分かれば、マイナスの刺激となるものをなるべく環境から取り除くようにします。

例えば、私は音に敏感で、大きな音にすぐ驚いたり、賑やかな場所に長時間いるのは苦手です。それがわかっているので、なるべく混雑した場所には行かないようにします。やむをえず行く用事がある場合は、短時間で済むように計画したり準備したりします。

他にも、暗いニュースを見ると気分が落ちこんでしまうので、朝一にニュースは見ないようにしています。


毎日の振り返り

HSPだと認めながらも
あくまで自分の心と体の調子を
客観的に見て適度に行動する。

本書の中で紹介されていたように、自分を知るために、自分自身の心と体を毎日振り返るのがオススメです。

HSPに限らず、自分をもっとよく知るためには、振り返りをするのが一番です。私は毎日の日記で振り返りをしています。どんな出来事があって、自分の感情がどう揺れ動いたのか気づくようになります。


境界線を強化する

人と自分との間の境界線が弱い人は、それ強くするためにイメージトレーニングが効果的です。実際に境界線があるようにイメージすることを続けることで、人との間に上手く境界線が引けるようになります。

考え方を変えるという面では、アドラー心理学の「課題の分離」が役に立ちます。自分の問題と相手の問題は別だという考え方です。


HSPと子育て

子どもは自分の所有物ではないこと、
小さくても、未熟でも、
1人の人間である

自分がHSPだと分かってから、娘もHSPだなと気づきました。娘が赤ちゃんの頃から「育てにくいな」と感じたことが何度もありました。自分の育て方が悪いのか、子供への接し方が悪いのか、と自分を責めたこともたくさんありました。

今覚えば、自分がHSPであるから、「いつも悪いのは自分だと考えてしまう」特徴がここでも表れていたのだと思います。

私と娘、2人ともHSP。敏感になる対象が同じこともあれば、違うこともあります。敏感な対象が同じ場合は、お互いにとても理解しやすい。違う場合は、なかなか理解することができず、衝突してしまうことがあります。

自分を知ったことで、子供を1人の人間として見られるようになったのが大きな変化でした。自分と同じところも違うところも、娘の個性だと認められるようになりました。

子育ては「自分を育てるものだ」、とよく言われますが、それが本当の意味でわかってからは、子供への接し方が変わり、一緒の時間を楽しみながら過ごせるようになりました。


まとめ

HSPである私は、この本を読んで気づきがたくさんありました。これまで以上にもっと自分のことを知ることができたと思います。自分はHSPかも?人よりいろいろなものに敏感かもと思う人は、ぜひ読んでみてください。

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