翻訳者Tomomiが考える、多くの日本人が英語を話せない理由と話せるようになる方法

日本では学校で何年間も英語を学ぶのに、どうして英語を話せる人が少ないのか?これは他の国の人が日本を知った時に、よく疑問に思うことです。

日本の教育では、これまで中学校と高校で、最低でも6年間英語を学んでいました。それが2020年から、小学校3年生と4年生は「外国語活動」として、5年生と6年生は「教科」として英語を学んでいます。英語を学ぶ年数はどんどん長くなっています。

それだけでなく、学校以外にも、英語会話教室に通ったり、通信講座で学習したりするなど、英語を学ぶ時間も費やすお金も増えています。しかし、それに比例して英語を話せる日本人が増えているというわけではないようです。

今、私は翻訳者として仕事をしています。
これまでに塾講師や、通訳をした経験や、自分自身の英語学習を振り返って、なぜ多くの日本人が英語を話せないのかという私なりの考えを紹介していきます。

他国から見た日本人の英語力

私が友人と10年前ぐらいに台湾に旅行したとき、英語が少し話せるだけで、日本人ではなく中国人だと間違われたことがあります。

オーストラリアに留学していた時、

「日本人=英語が話せない」

と思っている人は少なくないことを知り、衝撃を受けました。

日本人として恥ずかしい。
自分の英語もしっかりと相手に伝わるレベルではない。

私も大学に入るまでは、多くの人と同じような英語教育を受けてきました。
中学校、高校で英語を学んで、文法や単語は分かっていても英語が話せない。
ALTと話すことさえ緊張する。そんなレベルでした。

間違った姿勢

大学の外国部学部に入り、帰国子女や留学経験者たちに圧倒されました。
アメリカ人の教授と普通に英語で話す彼女たちをみて、憧れました。
あーやっぱり外国に住んでいたから。
と勝手に理解していました。

これが英語に対する間違った姿勢です!

留学していたから
海外に住んでいたから

こういった経験は、英語が話せる絶対条件ではありません。
英語が話せない日本人は、ここをよく勘ちがいしています。
私も同じ意見だったので、良く分かります。
話せる人たちと自分は違う。
それを自分が英語を話せない言い訳にしてはダメなんです。

必要なのは考え方を変えること

日本では、英語が話せるようになるために、学校制度を変えたり、英会話教室がたくさんできたり、環境を整えることばかりに注意が向けられているように思います。しかし、必要なのは、英語や英語学習に対する考え方を変えることです。

ここでは、よくある英語学習に対する間違った考え方について紹介していきます。

英会話教室に通えば英語が話せる?

まず最初に変えるのは、

○○をしたら英語が話せるようになる!
という考え方です。

英会話教室に行ったら英語が話せるようになる。
それだけで話せるようになるなら、日本で英会話教室がこれだけあるのに、英語が話せる日本人が大幅に増えていかないのはおかしくないですか?

英会話教室がダメだというのではありません。
英会話教室に行くだけで、英語が話せるようになるという考えをやめましょう。

そもそも英会話教室というのは、週に1回とか2回通うというのが一般的です。
週7日のうち、週1回1時間ぐらい英語を話したからと言って、英語が話せるようになるというのは、話が良すぎませんか?

私がお勧めするのは、英会話教室での時間を、練習ではなく本番だと考えて、それまでに勉強したり、練習したりすることです。

英会話教室をピアノのコンサートだと考えましょう。
コンサート本番までにピアノの練習を重ねます。
楽譜を見ながら、少しずつ弾いていき、練習を重ねることで、1曲全てが弾けるようになります。コンサート当日に会場に出かけて、いきなり曲を弾こうと思っても、もちろん上手には弾けないでしょう。

この例を考えると、すぐにわかることなのに、英語となると別物のように考えてしまう。これが多くの日本人が英語を話せない理由の1つだと思います。

英語圏の恋人を作れば話せるようになる?

英語圏の彼氏や彼女がいれば、英語が話せるようになるというのは、必ずしも間違いだとはいえません。しかし、間違った考えだと思うのは、自分が今英語を話せないのは、英語で話す相手がいないから。英語で話す相手、それが恋人だったら英語がはなせるようになるはず。と推測してしまうことです。

実際に、英語圏の恋人がいても、相手が日本語が上手で英語が全く不要だという場合もあります。英語で会話するとしても、恋人は手取り足取り、赤ちゃんに母国語を教えるように世話をしてくれるわけではありません。

この考え方は結局、「結婚したら幸せになれる」「彼氏ができたら幸せになれる」。今は独身だから幸せではない。という考え方と同じです。

英語圏の恋人ができたからと言って、魔法のように英語が話せるようになるのではなりません。英語圏の恋人ができて、相手に伝えたい気持ちがあるから、努力して英語を勉強しようと思うきっかけにはなります。

この場合に、勉強した英語を会話の中で使ってみることで、それが本当に伝わるのかという点では、とても良い環境にあります。この関係を英語学習に役立てようと思ったら、相手の協力が必要です。それは間違っていたり、伝わりにくかったりしたら、正直に言ってもらうこと。フィードバックをすぐに的確にしてもらうことです。

留学したら英語が話せるようになる?

英語が話せる人に会うと、多くの人が質問するのは

「留学してた?」

それはまるで留学したら、英語が話せるようになる。
私は留学していないから話せなくて当たり前、大丈夫とでも言うように。

私も、自分が留学するまでは、大学で英語を上手に話す同級生を見て、「あー留学してたからね」と思っていました。それには、自分が英語を話せないことを正当化する思いが含まれていました。

留学を経験した今だから言えます。

留学=英語がはなせるようになる

という考え方はやめましょう。留学はきっかけにはなります。
私もオーストラリアに留学中、自分の英語が伝わらない経験をしました。
英語を聞くのも話すのも嫌で、家族に電話したり、日本人の友達と一緒にいてばかりの時期もありました。

私がそのまま生活していたとしたら、留学しても英語を話せるようにはならなかったでしょう。だから留学だけが英語を話せるようになる理由ではないと言いきれます。

他の記事でも紹介していますが、留学中に私が英語を話せるように頑張ろうとやる気を出し始めたのは、当時一緒に留学していた日本人の友人が紹介してくれた海外ドラマ「フレンズ」のおかげです。

このドラマで英語表現や英単語の使い方を研究し、実際に人との会話の中で使っていくことで、英語を話すことへの抵抗がなくなりました。学んだことをすぐに実践できる場があることは、留学の良い点です。

まとめ

よくある3つの考え方を例に出して、その考えがどのように英語学習の妨げになっているか述べました。こういった考えの背後にある無意識の言い訳や推測を理解することができれば、英語を話すことができるようになるための第一歩を踏み出せたと言えます。

私がお勧めする、海外ドラマで英語学習の記事もぜひご覧ください。

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